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THE ORAL CIGARETTES、KICK THE CAN CREWを招いた「COUPLING TOUR BKW!! STRIKES BACK 2019」初日

THE ORAL CIGARETTES | 2019.11.15

 2019年も終盤にさしかかってきた今、ここで今年を振り返ると、やはりTHE ORAL CIGARETTESはアツかった……ということに尽きるのではないだろうか。前回のツアーを3月に横浜アリーナで締めくくり、夏にはベストアルバム『Before It’s Too Late』をリリース、そして、9月には初の野外主催イベント"PARASITE DEJAVU ~2DAYS OPEN AIR SHOW"を大阪・泉大津フェニックスで開催するなど、その勢いはとどまることを知らない。しかも、ここでひと息つくでもなく、11月11日から"COUPLING TOUR BKW!! STRIKES BACK 2019"に乗り出した。このツアー、シンプルに言うと対バンツアーなのだが、各対バン相手のメンツがハンパない。ちなみに、11月11日のZepp Tokyoでは KICK THE CAN CREW、11月13日のZepp Sapporoは[ALEXANDROS]、11月19日のZepp Fukuokaがマキシマム ザ ホルモン(こちらはマキシマムザ亮君の体調不良により、残念ながら出演はキャンセルとなった。当日はオーラルの単独公演となる)、そして、11月21日のZepp Osaka Baysideは氣志團、11月26日のZepp NagoyaではHYDEという豪華ラインナップだ。まさにオーラルが諸先輩に挑戦状を叩きつけたような(もちろん、いい意味で)組み合わせである。いったいどんな空気になるのだろうか。気になる初日(11月11日)のZepp Tokyoに乗り込んでみた。

 開演前の会場周辺には、オーラルのバンドTシャツにタオル、ハーフパンツという臨戦態勢のファンが大勢集まっている。いつも見かけるライブ前のワクワクした光景だ。開場後は瞬く間にフロアが観客で埋め尽くされていく。まず、このオーディエンスの前に登場したのはKICK THE CAN CREW。日本のヒップホップシーンを牽引し、多くの楽曲をヒットチャートに送り込んだ、まさにレジェンドである。ライブでは熊井吾郎がDJとして参加。LITTLE、KREVA、MCUの3MCと、息のあったコンビネーションでトラックを鳴らし、まずは挨拶がわりにヒットチューンの「千%」を披露。ステージから降り注ぐ息のあったリリックの洪水は圧巻だ。おそらく、グループ名と代表曲は聴いたことがあっても、実際に彼らのパフォーマンスを見るのは初めて……という人も多かったのではないだろうか。こういうレアな機会が堪能できるのも、今回のカップリングツアーの醍醐味。そして、オーラルのメンバーからすれば、リアルにリスペクトしてきたアーティストとライブで競演できる絶好の機会でもある。もちろん、KICKにとっても燃えるシチュエーションだったのは間違いない。「全員集合」「TORIIIIIICO!」など、ノリのいいトラックを連発して、軽快にフロアを引きつけていった。

 後半にさしかかると、「もうここからは盛り上がっていきたい……って、盛り上がらなかったら呼んだオーラルのせいだから(笑)」とKREVA。さらに、オーラルのメンバーが緊張しながら楽屋挨拶してくれたというエピソードも語ってくれたが、山中拓也(Vo/G)の服に、まさかの“NO RESPECT”の文字が書いてあったと暴露。場内の爆笑を誘った。トークの軽快さもさすがと言うべきか……。後半ブロックの「住所 feat. 岡村靖幸」では、曲を始める前に観客にコール&レスポンスをレクチャー。すると、オーラルのファンもこれを瞬時にマスターして体を揺らせてくる。ラストは知らぬ者はないであろう大ヒットナンバー「マルシェ」を投入。LITTLE、KREVA、MCUがそれぞれステージを動きまくり、場内を熱くしたところでフィニッシュ。ロックファンからすれば異ジャンルだったかもしれないが、ライブの熱量はロックバンドと何ら変わらない。まさにいろんな垣根を越えたいというオーラルの思いに応えてくれるようなステージだった。

 このあと、インターバルをはさんで、オーラルが登場! ステージに現れたメンバーの姿に、フロアが一気にうねり始める。ライブのオープニングにエネルギーが凝縮していく感じは、何度体験してもゾクゾクする。対バン仕様ということで、演奏曲数はワンマンより少なかったわけだが、その分、キラーチューンのみだれ打ちで、テンション高めの構成だ。山中は「飛べよ!」「かかってらっしゃい!」と前半から観客を挑発。「狂乱 Hey Kids!!」や「PSYCHOPATH」など、ハードかつキャッチーなナンバーで攻めていく。ファンとしては“待ってました!”という人気曲がポンポン飛び出す展開だが、雰囲気を変えて演奏される曲もあり、このあたりも聴きどころだ。「僕は夢を見る(Redone)」など、ビックリするくらい進化したアレンジに、観客が圧倒されるような瞬間も……。曲終わりで山中が「何?この静寂」と、漏らすほどだった。こういう挑戦をしてくれるのは、実にオーラルらしい。

 後半のMCでは、山中が先ほどKICK THE CAN CREWがMCで暴露した“NO RESPECT”事件(?)を受け、「俺も挨拶しに行くときにヤバいと思いました(苦笑)」と告白。そして、友達と日本武道館のチケットを買ってKICK THE CAN CREWのライブに行ったというファンらしい思い出を語った。それが今や、対バンで同じステージに立ってるのだから、人生どこでどうなるかわからない。
「もう夢にも思いませんでしたよ」と、山中も興奮気味。自分が影響を受けたアーティストをファンにも知ってもらいたい……そう思うのもムリはない。そして、ジャンルに関係なく、“カッコいいものはカッコいい”と感じられる感覚の大切さを改めて教えられた気がする。

 アンコールは、恒例の中西雅哉(Dr)による“まさやんショッピング”のコーナーでグッズ紹介からスタート。ところが、初日だからなのだろうか、いつものハイトーンボイスで「まさやんショッピングのコーナー!」というコールをし忘れ、他のメンバーからまさかのダメだし! ドラムセットに戻っていた中西は、センターに戻され、コールをやり直すというハプニングも。そこにこだわるのか!と、笑いで空気がほぐれたあとは、「ワガママで誤魔化さないで」などで、もうひと暴れ。楽しくて仕方がないといった表情の山中、ライブ開始直後から髪を振り乱してプレイし続けた鈴木重伸(G)、目を引くアクションでライブを引っ張ってきたあきらかにあきら(B/Cho)、そして最後まで安定のリズムキープでボトムを支えた中西も、残る時間帯を盛り上げ続けた。終演後は、再びKICK THE CAN CREWのメンバーをステージに呼び込み、両者ともに満面の笑顔で讃え合った。

 さらに、オーラルからは、何と来年、アリーナツアーを開催することが発表された(2020年5月30日&31日 埼玉・さいたまスーパーアリーナ、2020年6月20日 愛知・ポートメッセなごや3号館、2020年7月7日&8日 大阪・大阪城ホール)。オーラルの攻めはまだままだ続いていく。このカップリングツアーで、大先輩たちからどんな刺激を得て成長するのか……いや、逆にどんな刺激を与えることができるのか……。進化を止めないオーラルの快進撃が楽しみだ。

【取材・文:海江敦士】
【撮影:Viola Kam (V’z Twinkle Photography)】

tag一覧 J-POP THE ORAL CIGARETTES KICK THE CAN CREW ライブ

リリース情報

Don’t you think(feat.ロザリーナ)

Don’t you think(feat.ロザリーナ)

2019年09月06日

A-Sketch

01.Don’t you think(feat.ロザリーナ)

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お知らせ

■ライブ情報

COUPLING TOUR BKW!! STRIKES BACK 2019
2019/11/19(火)福岡Zepp Fukuoka
2019/11/21(木)Zepp Osaka Bayside
2019/11/26(火)Zepp Nagoya

Yahoo!チケット EXPERIENCE Vol.1
2019/11/24(日)幕張メッセイベントホール

MERRY ROCK PARADE 2019
2019/12/21(土)ポートメッセなごや1号館?3号館

RADIO CRAZY 2019
2019/12/26(木)インテックス大阪

rockin’ on presents
COUNTDOWN JAPAN 19/20

2019/12/31(火)幕張メッセ国際展示場1〜11ホール、イベントホール

HOSTED BY coldrain BLARE FEST.2020
2020/02/01(土)ポートメッセなごや

THE EYEWALL NiGHT vol.2
2020/02/23(日)福岡国際センター

JAPAN ARENA TOUR 2020
2020/05/30(土)さいたまスーパーアリーナ
2020/05/31(日)さいたまスーパーアリーナ
2020/06/20(土)ポートメッセなごや
2020/07/07(火)大阪城ホール
2020/07/08(水)大阪城ホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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