演技派俳優城田優が、哀愁スパニッシュナンバーと共に「U」としてデビュー!

U(城田優) | 2011.05.17

映画やドラマ、そしてミュージカルなど、演技派俳優として活躍中の城田優が、アーティスト、Uとしてデビューを果たした。5月4日にリリースされたシングル「U」では、もの悲しくも繊細なメロで、彼らしいラテンサウンドが見事に表現されている。感情のこもったボーカルも堂々としたもの。学生時代から作詞作曲もこなし、音楽に対して並々ならぬ愛情を抱いてきた彼の、まさに名刺がわりとも言えるシングルとなった。さっそく、アーティスト・Uとしての意気込みを含め、彼自身の音楽的ルーツに迫る!


EMTG:音楽は、かなり小さい時からお好きだったそうですが、今回のCDデビューはいつ頃決まったんでしょうか?
U:デビュー自体が決まったのは去年、もう1年以上前になりますね。ただ、5月4日のリリースでっていうことになったのは、去年の暮れで――。
EMTG:それ、なかなか急なスケジュール展開だと思いますけど(笑)。
U:タイトでしたね。制作期間としては問題なかったと思うんですが、僕自身にミュージカルやドラマの仕事が入っていたんですよ。
EMTG:その合間に制作されたんですね。結果、どんなサウンドが出てくるかと思ったら、非常に切ないナンバーが中心だったので、意外だったというか(笑)。ただ、そこにラテンテイストを感じましたね。
U:曲は僕が選んだというよりも、スタッフ含めてみんなで選んだって感じです。で、デビューシングルに関しては、自分の音楽観はぜひ入れたいと思って。やっぱりアーティストとして評価していただくためには、まず自分の作った曲を入れないと――っていう考えが僕自身の中にあったんです。もともと曲や詞に関して思いが強い方なんですよ。特に「Sisyphus」に関しては、作詞作曲が自分なので強い思い入れがあったし。そしたら、嬉しいことにまわりの方達からも高い評価をいただけたので、今回シングルに入れさせていただきました。「Heart of glass」と「U」は、いろんな方に曲提供していただいた中で、気に入った曲なんです。特に「U」がすごく気に入って、これは歌詞も書かせてもらいたいし、編曲もしたいと思ったくらいで。
EMTG:「Cuando se ama」はカバー曲ですね。
U:これはラウラ・パウジーニのカバーで、4、5年前に初めて聴いた時から、いつかデビューしたら歌いたいなと思っていた曲なんです。もう全曲が本当に選ばれた曲達ですね。
EMTG:先ほど、サウンドが切ないと言いましたが、歌詞も負けず切ない内容ですよね。こういうシチエーションには惹かれてしまうんでしょうか?
U:これは誰の影響でもなく、性格なんでしょうね(苦笑)。中学生くらいから曲や詞を書いているんですが、とにかくネガティヴでマイナス思考で……弱い歌詞が多いんですよ! よく言うと繊細なんでしょうけど、悪く言えばビビリで。その頃から書いてきた歌詞を見返すと、8割方が失恋ソングなんです。“もう君はいない”とか(笑)。好きなんでしょうね。単純に浸っているのが好きなのかもしれないけど……どうしても失恋ソングや切ない歌に惹かれるんですよ。
EMTG:どうしてなんでしょうねぇ(笑)。
U:作る曲の傾向も、なぜか暗い方向にいきますね(笑)。制作チームにデモを持って行くと、“出た~! 超ネガティヴ!”って言われますから(笑)。
EMTG:その中にあって、唯一「Heart of glass」は前向きですよね。
U:そうですよ! 僕の中では、これ以上ないってくらい、好きな人に向けた歌なんですけど、これも人から“ネガティヴだ”って言われました(笑)。
EMTG:サウンド的にはギターがポイントになっていると思いましたけど、やっぱりラテン=ギターっていう意識はありました?
U:いや、曲によって違うんですけど、今回のシングルはギターが多めになってます。Uの一発目なので、まずそのアイデンティティーとして重要なスパニッシュサウンドは、確実に入ってますね。特に「Sisyphus」のアレンジにはギターだけでなく、カスタネットがプラスされていたりとか。
EMTG:その辺の個性は、さすがに惜しみなく出してきますね(笑)。
U:出してますねぇ(笑)。例えば「Sisyphus」を他の純粋な日本人の方が歌っても……まぁ、違和感はないかもしれませんけど、少なくとも本物感は出ないと思うんです。
EMTG:本物感(笑)。ラテンの血ということですね。
U:そうなんです!(笑)。そこに関してだけは僕、本物なんです(笑)。だからこそ、何のためらいもなく出来るというか。カスタネットとかガットギターって、日本だとヘタしたら古くさく感じてしまう音かもしれないけど、僕が歌うことで、それが本物のラテンのサウンドとして活きるっていう。僕自身は小さい頃、日本とスペインのハーフで、どちらにも属さない存在だと思って悩んでいたんですよね。でも、今はどっちからも“違う”とは言わせないし、どちらも自分なんだって言い切れる。そしてそれが僕自身のアイデンティティーだと。そう言えるのがスパニッシュサウンドなんだと思います。
EMTG:ほぅ! そういうお話をきいていると、すごくポジティヴな印象を受けるんですけどね(笑)。
U:実は負けず嫌いな一面もあるんです。よく共演した俳優さんからも“すごく明るいし、ポジティヴだよね”って言われることもあるんですけど、本当に自分の奥の部分は、すごく弱くて心配性で……そういう自分がいるんですよね。
EMTG:そういう本質が音楽を通して出てくるのかもしれませんね。でも、そこがまた魅力のような気がします。
U:これからいろんなオプションはついてくると思うんですが、Uの原形はこれですよっていうシングルになればいいかなと思ってます。もちろん成長はしていかなきゃいけないし、歌詞も変化していくことはあるでしょうけど、クセは残っていくと思うんですよね。その自分の芯になるものと、成長する部分の両方があるっていうのが理想かな。
EMTG:楽しみですね!今後アーティストUとしてやってみたいことはありますか?
U:この先、また音源を発表することがあったら、やっぱり自分の作った曲は入れていきたいです。もちろん、ラテン以外にもソウルやファンクみたいなサウンドにも挑戦したいし、あとは夢ですけどいろんな方ともコラボしてみたいですね。

【取材・文 海江敦士】

リリース情報

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U【CD+DVD】

発売日: 2011年05月04日

価格: ¥ 1,800(本体)+税

レーベル: avex trax

収録曲

【CD】
1.Sisyphus
2.U
3.Heart of glass
4.Sisyphus(instrumental)
5.U(instrumental)
6.Heart of glass(instrumental)

【DVD】
「Sisyphus」video clip /「U」video clip/ オフショット特典映像A(クリップ撮影、レコーディング時のオフショットを収録)

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発売日: 2011年05月04日

価格: ¥ 1,800(本体)+税

レーベル: avex trax

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【CD】
1.Sisyphus
2.U
3.Heart of glass
4.Sisyphus(instrumental)
5.U(instrumental)
6.Heart of glass(instrumental)

【DVD】
「Heart of glass」video clip /「U」video clip/ オフショット特典映像B(2/28ラゾーナ川崎でのお披露目ライブのリハーサル オフショットを収録)

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U【CD】

発売日: 2011年05月04日

価格: ¥ 1,200(本体)+税

レーベル: avex trax

収録曲

【CD】
1.Sisyphus
2.U
3.Heart of glass
4.Cuando se ama
※CDのみにボーナス収録。DVD付き形態には収録されません。
5.Sisyphus(instrumental)
6.U(instrumental)
7.Heart of glass(instrumental)

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