BIGBANG、YGEXから初リリースとなるアルバム『ALIVE』を発表!

BIGBANG | 2012.04.09

昨年、グループとして目立った活動ができず、多くのファンから心配されていたBIGBANG。しかし、その時期に彼らは制作に集中、見事に『ALIVE』という傑作アルバムを完成させていたのである。そして3月28日、YGEXから初リリースとなったこのアルバムは、オリコンランキングのウィークリーアルバムチャートで3位に食い込んだ。トラックの質のよさもさることながら、個性あふれるメンバー5人のキャラクターも魅力の彼ら。現在、ワールドツアーを展開中で、5月から6月にかけては、日本でもアリーナツアー「BIGBANG ALIVE TOIR 2012 IN JAPAN」を行う。すべてにおいてワールドクラスのモンスターグループのBIGBANGが、今回EMTG MUSICのインタビューに初登場!

EMTG:1年ぶりとなるアルバム『ALIVE』がリリースされますが、今のお気持ちは?
G-DRAGON:去年1年、いろんなことがあって、やっと出たアルバムだし、メンバーひとりひとりが制作に向けて、自分自身の時間をアルバムに注いで完成させた作品なので、ホントに感無量です。待ってくれたファンのために、これからライブにも力を注いで、カッコいい姿を見せていきたいと思ってます。
D-LITE:G-DRAGONが言ったように、去年、いろんなことがあった中で作ったアルバムです。でも、メンバーがみんなひとつになって制作作業に入ったので、僕ら自身はもちろん最高の作品になったと思っているし、YGファミリーのスタッフやアーティストのみんなも、今まで出た作品の中では最高のアルバムだって言ってくれていると聞いたんで、自信を持ちました。とにかく、メンバー全員が楽しく作ったアルバムです。今まで待ってくれたファンのために、これからも感謝の気持ちで活動していきたいと思います。
SOL:僕にとってもBIGBANGにとっても大きな意味がある作品ですね。今回のアルバムは、僕達のターニングポイントだと思います。これからもBIGBANGのカラーが強くなっていくと思うし、日本の皆さんは、いつも待っていてくれるので感謝しています。
V.I:いろんなものがアップグレードして、人間的にも成長したと思います。メンバーひとりひとりも自信をつけたと思うし、もっといろんなことをがんばろうって感じてます。
T.O.P:他のメンバーと似た意見ですが、今回のアルバムは満を持して準備したアルバムなので、『ALIVE』は、ひとつの新しい作品になったと思います。特に、これまでは日本語の新録曲が1、2曲だけだったのが、今回はたくさんあるので、歌詞にはすごく神経を使って一生懸命作りました。
EMTG:タイトルの『ALIVE』には、皆さんの想いが込められていると思いましたが、制作を通して、伝えたかったコンセプトやメッセージはありますか?
D-LITE:『ALIVE』というのは“生きている”“生存”っていう意味なんですが、今まで凍っていた状態のメンバー達がじょじょに溶けていくようなイメージで音楽への情熱やライブに対する渇望を、このアルバムですべて伝えることができたと思います。
EMTG:復活後、初のアルバムということで、プレッシャーはありましたか?
SOL:新しい作品を出す時はもちろんプレッシャーも感じますし、グループとしてもファンに対しても、もっといいものを作らなければという負担は感じてきました。けれど、今回はそういう負担とはまた別の思いがあります。今までは、自分達の考えた完成形に向かって作ってきたと思うんですが、今回はそこにもっと情熱が加わって、楽しいアルバムになったと思います。
EMTG:続いて収録曲についておききします。まず「INTRO(ALIVE)」から。
SOL:「INTRO(ALIVE)」は、アルバムのコンセプトや、今の状況を表現しているように思います。短いトラックだけど、今BIGBANGのメンバーが置かれている状況や、まわりから見えるBIGBANGを感じてもらえる気がします。歌詞の内容は、落ちている瞬間のことなんですが、それはただ落ちているだけじゃなく、その瞬間でも楽しんでいるような……まさに“生きている=ALIVE”を表現できていると思います。
EMTG:「FANTASTIC BABY」はすでに各方面でも話題ですね。
V.I:アルバムの中では一番ノリノリの曲で、オシャレだし衣装もビカビカだし、PVもファンタスティックで、この曲でBIGBANGはイケてる!って思ってもらえるはずです。
SOL:PVは、メンバーひとりひとりに合わせたセットで作られてます。よく見ると、それぞれストーリーがあるんですよ。
T.O.P:撮影前はメンバーみんながミーティングを重ねて、ビジュアル的にはかなり力を注ぎました。今回、日本のアルバムに収録されているDVDのバージョンと、元々のバージョンを比べながら見る楽しさもありますし、ファンタスティックでクレイジーな曲なので、それに合ったPVになったと思います。
EMTG:ものすごく凝ったクリップですが、どれくらい時間をかけてるんですか?
D-LITE:トータル1週間くらいにはなったと思いますね。
EMTG:日本語の歌詞はVERBALさんが歌詞を担当されているんですが、どんな風にやりとりしたんでしょうか?
T.O.P:直接メンバーからVERBALさんにお願いしました。彼は日本でも有名なラッパーでもありますし、BIGBANGの曲もラップで表現する曲が多いですからね。以前は韓国語が日本語になった時、リズムに合わなかったり、ラインに合わなかったりした部分があったんですが、彼と一緒にやればいいものが出来ると思っていました。実際に出来た歌詞を見たら、BIGBANGが伝えたいメッセージが美しい日本語になっていて、韓国語の発音に近いフレーズで作られていたり、イントネーションや文字数も合わせてくれて新鮮な仕上がりになりました。直接お会いして作業できたわけではないんですが、意見のやりとりはちゃんとできたと思います。
EMTG:続いて「BLUE」。メロディーが美しくて切ない曲ですよね。
V.I:歌詞の“冬から春に変わる”っていう、すごくいい歌詞なんですけど、寒い時期が終わって、暖かい日がくるっていうのが、今のBIGBANGを説明しているような曲です。ホントに春がくる感じ。
D-LITE:愛の歌っていうと、希望とか、これからもっとよくなるっていう明るいイメージの曲が多いんですけど、今回の「BLUE」はさびしくて切ない感情が全部入ってると思います。悲しいけど美しいイメージの曲です。
EMTG:「LOVE DUST」は、軽快でポップなナンバーですね。
SOL:タイトル通り、“LOVE IS DUST”っていう感じですね。愛はホコリって言葉にかけて歌詞を書いているんですけど、昔の恋の思い出は時々思い出しても時間が経つとホコリのようになってしまうという……存在感を感じられないくらいの愛の記憶を、軽くてビートにある曲で仕上げました。
EMTG:「FEELING」はまさにパーティーチューンですね。
V.I:この曲はBOYS NOIZEさんとG-DRAGONさんがコラボしたんですけど、これはヤバイですよ! クラブでも絶対にウケると思います。カッコいいラップも入っているし、日本のアルバムだけに収録されている曲です。
EMTG:「AIN’T NO FUN」は、どういう内容の曲なんですか?
D-LITE:タイトルは“楽しくない”とか“面白くない”っていう意味ですが、恋人関係も長く続いていくと、だんだん冷めていくというか。愛を語る時はもっと熱く、怒る時はもっと激しく怒ったりするべきじゃないかっていう内容ですね。
EMTG:「BAD BOY」は穏やかなテンポですが、やっぱり切ない曲ですね。
SOL:僕はアルバムの中で一番好きな曲です。歌詞の内容が“自分は悪い男だから、むしろ去っていって欲しい”っていう思いを表現したものです。
EMTG:でも、BAD BOYを装いつつ、本当は相手を思いやっている感情も感じますね。
T.O.P:この曲の歌詞は、今のBIGBANGの心境にピッタリだと思うんです。僕らがファンに向かって言いたかったことでもあるし。韓国のファンに評判がよかったので、日本のファンがどう聴いてくれるか楽しみです。
EMTG:「EGO」には、これまでのBIGBANGとは違う色を感じますね。
G-DRAGON:今までBIGBANGがやってきた音楽というのは、かなり音が詰まったサウンドだったと思うんですが、この曲はサウンドがスッキリしていて、これまでとは違う、新しいBIGBANGを感じてもらえると思います。あと、歌声に神経を使ってレコーディングしているので、みんなの声の変化にも注目して聴いてほしいですね
D-LITE:歌詞は、ひと目惚れをする感情を描いた曲です。ひと目惚れしてアピールするのに、全然女性が振り向いてくれなくてプライドを傷つけられるという。僕もひと目惚れすることはあるけど、その人とは恋人同士になれないんですよね(苦笑)。
V.I:寂しいですね! やっぱり男性の方から「好きです!」って言った方がいいです。女性も待ってるんですよ! それでOKだったらイェイ!って感じだし、ダメだったら他の愛をさがしに行った方がいいじゃないですか(笑)。僕はダメだったらすぐに諦めます!
EMTG:V.Iさんらしいですね(笑)。さて、「WINGS」はD-LITEさんのソロナンバーですが。
D-LITE:この曲の作詞は僕とG-DRAGONで一緒に書きました。疲れる日々が続いているけど、今日だけはそういう心配せずに楽しんでいこうっていう歌を、美しいメロディーに合わせて作りました。作詞は僕よりもG-DRAGONの方がたくさん関わってくれて、まず彼が大きな枠組みを作ったところに僕が歌詞を入れる形で完成させました。
G-DRAGON:初めてD-LITEと作業したんですけど、これからもっとよくなるというビジョンが見えたので、ホントに楽しくふたりで作詞ができたと思います。
EMTG:G-DRAGONさんはプロデューサー的な視点でも作品に関わっていると思うんですが、どんな風に制作をされているんですか?
G-DRAGON:アルバム制作は一生懸命がんばっても、急にできるものでもないし、その状況に合わせていろんなことを感じたり、インスピレーションをもらったりして作ります。自分が置かれた状況を楽しむように作業をしてますね。今回は特にメンバー全員がひとつになって、お互いに意見のキャッチボールをしながら作ったので、楽しく作れました。
EMTG:ボーナストラックには日本でも人気の高い「HaruHaru」の日本語バージョンが入ってますね。
V.I:僕らを待っていたファンの皆さんへのいいプレゼントになったと思います。感謝を込めてボーナストラックにしました。
EMTG:では最後に、ツアーに対する意気込みをきかせてください。
SOL:今回のツアーはワールドツアーだし、アルバムからツアーまでが、ひとつの作品として考えていただきたいです。音楽とステージに、かなりメンバーの力を注いで作ったツアーで、ローリーアン・ギブソン(LADY GAGAをはじめ、マイケル・ジャクソンやビヨンセなど、世界的トップアーティストと作業したことで知られる)というアメリカで有名な演出家と作業をしています。今までのBIGBANGとはひと味違うものになっていて楽しく準備できていると思いますね。あと、世界に向けて作っているライブなので、BIGBANGの音楽の魅力と、各メンバーの個性も楽しめるツアーになっています。日本のファンには、特にライブの時に愛を感じるので、ホントに力になりますし、もっと皆さんとたくさん会いたいのに、時間がなくて残念です。
V.I:BIGBANGとしてだけじゃなく、アジアのアーティストとして、アメリカやヨーロッパでも力を見せたいし、アジアの音楽もカッコいいんだっていうことを知らせるために、がんばらなきゃって思います。あと、日本では去年、あまり活動ができなかったんですけど、今年はいろんなことでがんばります!音楽的な部分だけじゃなく、人間的な魅力をファンの皆さんには見せていかないといけないと思ってますので!

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 韓国 アルバム 男性ボーカル BIGBANG

リリース情報

ALIVE(初回盤)

ALIVE(初回盤)

2012年03月28日

YGEX

ディスク:1
1. INTRO [ALIVE]
2. FANTASTIC BABY
3. BLUE
4. LOVE DUST
5. FEELING
6. AIN’T NO FUN
7. BAD BOY
8. EGO
9. WINGS
10. HaruHaru -Japanese Version- (Bonus Track)
ディスク:2
1. Making of “ALIVE” [Recording & Photo Shooting]
2. Making of “FANTASTIC BABY” Music Video
3. Making of “BLUE” Music Video
4. Making of “BAD BOY” Music Video
5. “BIGBANG IS BACK” Interview
ディスク:3
1. FANTASTIC BABY -Ver.0- (Music Video)
2. BLUE (Music Video)
3. BAD BOY (Music Video)
4. “BIGBANG IS BACK” CF集

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お知らせ

■ライブ情報
BIGBANG ALIVE TOUR 2012 IN JAPAN
2012/05/17(木)日本ガイシホール
2012/05/18(金)日本ガイシホール
2012/05/26(土)横浜アリーナ
2012/05/27(日)横浜アリーナ
2012/06/01(金)大阪城ホール
2012/06/02(土)大阪城ホール
2012/06/16(土)さいたまスーパーアリーナ
2012/06/17(日)さいたまスーパーアリーナ
2012/06/23(土)マリンメッセ福岡
2012/06/24(日)マリンメッセ福岡
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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