阿部真央、変化した今の自分を閉じ込めた最新シングル「最後の私」をリリース!

阿部真央 | 2013.03.06

 イントロのストリングから鳥肌が立つ。曲の雰囲気を凝縮したアレンジは、これから始まる恋の歌の切なさを予感させてくれる。
 そして最初に聴こえてくる阿部の声は、ナチュラルなエコーがかかっていて、これまで以上にリアルに響く。その声に寄り添うピアノはアレンジャーの十川(そがわ)ともじが弾いていて、一音一音の粒立ちが素晴らしく、阿部の歌唱を活かし切っている。
 歌詞には、恋する自分を見つめる“もうひとりの阿部”が存在していて、これまでの阿部のラブソングとはひと味違う想いが込められている。音楽的にも人間的にも成長した阿部が、「最後の私」にはいるのだ。
 阿部は先のライブでこの歌を「暗い歌です」と紹介して歌ったが、その真意はどこにあるのだろうか。
 カップリングはざっくりとしたアコギ弾き語りの「短い言葉たったそれだけその一言だけ」。詰め込んだ言葉のリズムの面白さが際立つナンバーだ。
 “今の阿部真央”が詰め込まれたニューシングルについて聞いてみた。

EMTG:十川さんには、どんなオーダーをしたの?
阿部:「ドラマティックにしたいけど、派手にはしたくない!」ってお願いしました。
EMTG:うわっ、難しい注文!(笑)。でもそのとおりになってるね。
阿部:少人数のストリングスで、タイトに聴かせるっていうアイデアがよかったのかなと思います。1番にはドラムやベースは入れないようにして。でも、こんなにきれいなサウンドになるとは……。
EMTG:って、自分で言ってるし(笑)。
阿部:オケと歌は別の日にやる予定だったんですけど、オケの日に歌いたくなって、仮で歌ってみたらオーケー・テイクが録れました。
EMTG:いい歌って、そういうもんだよね! ところで、どんな風に書いた歌なんだろう?
阿部:恵比寿ガーデンプレイスで、クリスマスのシャンデリアが見えるベンチに座って、夜の7時くらいかな、メロと歌詞の最初の4行が同時に出てきて、その場でスマホで録って、家に帰って全部書きました。
EMTG:いい生まれ方だね。そして♪私の時間を ほんの少しでいい、認めて下さい♪っていうフレーズとか、ラブソングの歌詞に変化が見られる。
阿部:普通に好きになったけどフラれた恋があって、その恋でわかったことがあったんです。「人は思いどおりにはならない」って。
EMTG:そんなこと、今頃わかったのかあ(笑)。
阿部:ちょっと遅いですよね(笑)。
EMTG:僕は♪浮き立つ私を、私は好きでした♪という部分にドキッとした。ここには“ふたりの阿部真央”がいるよね。
阿部:その恋はうまくいかなかったけど、感謝しているんですよ。「この人は優しいから好き」とか「お金があるから好き」だったりすると、相手の状況が変われば恋も終わってしまう。その人がどうであろうと好きだったり、その人といることで自分が変われたりすることだったり、“恋愛の深み”っていうものに、「最後の私」を書いているときに気が付いたんです。♪今はその奇跡を 噛みしめたい♪っていうのは、そういうことなんです。たとえフラれても、「ご縁ですね」って思えるようになった。人を想うことに関しては、数値がアップしてます(笑)。去年の今頃の自分とは、まったく変わってますね。
EMTG:その変化を、この歌ですごく感じた。でも、だからこそ、この歌が暗いとは僕は思わない。
阿部:でも、フラれたんだから、感情としてはやっぱり暗いですよ(笑)。暗いというより、沈んでますよね。なんていうのかな、バイオリンの弦がずっと鳴っているような感じ。高揚感のある暗さっていうか。
EMTG:うーん、よくわかんないなあ。
阿部:わからないですか(笑)。
EMTG:(笑)そんな“変化した自分”を、すぐにシングルで発表できてよかったね。
阿部:そうなんです。今の自分に近い歌をシングルにしたかった。視野が広がったっていう変化ですね。恋愛の相手を支配したり独占したいと思っても、どうにもならないことを知った。それを歌にできたから、今後はもっといろんなものが書けそうだって思えて、ソングライターとしてホッとした部分もあります。今回、「最後の私」の取材を受けていると、相手の方から「変わったね」ってよく言われます。自分が変わっているときに、それを出せるのは、嬉しいですよね。私の歌を聴いてくれてる人に、自分が変わったことをすぐに伝えたかったから。
EMTG:一方で、♪彩り(いろどり)取り戻し♪のところは、“ドリトリ”っていう言葉遊びになってたりするのが楽しかった。シリアスな歌の中に、適度なユーモアがある。
阿部:そこは歌ってる方も楽しいんですよ。こだわってたところだから、誉めていただけると嬉しいですね。
EMTG:ライブで初めて聴いた「最後の私」は弾き語りだったから、今回、シングルを聴いてイメージが変わったな。
阿部:ライブでは弾き語りでやりましたが、あそこで歌ったことで”この歌の歌い方”がわかったところがあるんです。やってよかったです。お客さんがいる方が、声の使い分けとかが分かるんです。
EMTG:最新の阿部真央が「最後の私」には詰まっているんだね。
阿部:はい。
EMTG:カップリングの「短い言葉たったそれだけその一言だけ」は?
阿部:バンドでやってもいいかなと思ったんですが、デモはアコギで録っていて、その形でやってもカッコいんじゃないかなと思ったので。ただ、速い曲なので、レコーディングの時、右手がパンパンになりました(笑)。
EMTG:これも♪やっと見つけた頼れるモノ♪っていう部分で言葉のリズム遊びが入ってる。
阿部:そうなんです。これも歌っていて楽しいです。
EMTG:タイトルからして、言葉の詰め込み方が楽しそうだもんね。
阿部:っていうか、タイトル部分が先にできて、その楽しさで書いた曲なんです。
EMTG:これも“今の阿部真央”なんだね。
阿部:はい。
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 シングル 女性ボーカル インタビュー 阿部真央

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リリース情報

最後の私(初回盤)

最後の私(初回盤)

2013年03月06日

ポニーキャニオン

ディスク:1
1. 最後の私
2. 短い言葉たったそれだけその一言だけ
3. 最後の私 (Inst.)
4. 都合の良い女の唄 (阿部真央 弾き語りらいぶ 2012・冬 ~クリスマスだよ!来るでしょ?来るよね!?の巻~)
5. モンロー (阿部真央 弾き語りらいぶ 2012・冬 ~クリスマスだよ!来るでしょ?来るよね!?の巻~)
6. デッドライン (阿部真央 弾き語りらいぶ 2012・冬 ~クリスマスだよ!来るでしょ?来るよね!?の巻~)

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■ライブ情報

Free Your Mind
2013/05/04(土)Zepp Tokyo

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