MACOの新作『FIRST KISS』は、多彩なサウンドと豊かな表現力が凝縮した1枚

MACO | 2015.10.27

 キュート&エモーショナルなボーカル、等身大の恋愛を描いたラブソングによって10~20代の女性を中心に強い共感を生み出しているMACOから、待望のフルアルバム「FIRST KISS」が届けられた。スマッシュヒットを記録した「LOVE」「ふたりずっと」をはじめ、元カレへの思いを切なく綴った先行配信シングル「Kiss」、フランス映画「エール!」日本語版主題歌「青春の翼」などを収録した本作には、バラード、ポップス、R&Bなどを取り入れたカラフルなサウンド、彼女自身の豊かな表現力がたっぷりと描かれている。12月12日(土)には、東京・日本橋三井ホールで「FRIST KISS」発売記念ワンマンライブも開催!

EMTG:ファーストアルバム「FIRST KISS」が完成しました! バラード系からR&B、ポップスまで、いろいろなテイストの楽曲が揃いましたね。
MACO:そうですね! バラードはいままでのMACOの色だし、みなさんも安心して聴けると思うんですよ。ずっと前から私を応援してくれてる方はR&Bサウンドも聴きたいだろうし、「LOVE」をきっかけにMACOを知ってくれた人はポップなイメージが強いと思うから、アルバムを聴いて「いろんなタイプの曲を歌うんだな」って思ってくれたらいいなって。絶妙なバランスが取れたと思いますね。
EMTG:MACOさんにとって、曲選びの基準は?
MACO:ファースト・インプレッションというか、デモを聴かせてもらったときに「これで歌詞を書きたい!」と思うかどうかですね。いろんな作家の方に曲を作っていただいてるんですが、特に「LOVE」や「Kiss」を提供していただいたMUSOHさんとはすごく合いますね。「LOVE」で歌手としてのMACOのイメージが出来たところもあるし、本当に感謝してます。
EMTG:先行配信シングル「Kiss」もいい曲ですよねー。切ない感情がじんわりと伝わってきて。
MACO:肌寒くなってくると、どうしても切なさを感じちゃうじゃないですか。人肌が恋しくなったり、前に好きだった人とか、別れた恋人のことを思い出すことも多いと思うし、そういう気持ちを曲にして、みんなにも聴いてもらいたかったんですよね。どうしてもハッピーな曲が書けなかったんです、このときは。
EMTG:その瞬間のMACOさんの気持ちが素直に表れているんですね。情景が浮かんでくるような歌詞も印象的でした。
MACO:はい、生々しい感じになりましたね。この曲を作っているときに「自分の歌詞には“Kiss”という単語がたくさん出てくるな」って気付いて、そこから「FIRST KISS」というアルバムのタイトルにもつながったし。レコーディングもすごくこだわったんですよ。最初に録った歌にどうしても納得できなかったというか、「何か違うな」と思って、別の曲のレコーディングの日に録り直させてもらったんです。朝まで歌ってたんですけど、最後の最後にやっと「これで“Kiss”が出来た」と思える歌が歌えて。感情表現も含めて、これだったら大丈夫だなって。
EMTG:素晴らしい。でも、朝まで歌って、喉は大丈夫でした?
MACO:ずっと歌ってるほうが調子いいみたいです。もちろん疲れるんですけど、歌えば歌うほど、喉が音域を覚えてくれる感じがして。22歳くらいのときに比べると、声質も少しずつ変わってきましたね。
EMTG:「アタシノスキナヒト」は洋楽R&Bのテイストを取り入れたナンバー。このトラック、カッコいいですね。
MACO:カッコいいですよね! 海外のR&Bサウンドを1曲はアルバムに収録したかったんですけど、このトラックを聴いた瞬間に「絶対コレ!」って思って選びました。なので歌詞もすぐに浮かびました。好きな人に対する気持ちがバーッと出てきて…。
EMTG:歌詞の書き方も変わってきます?
MACO:ラッパーになった気分です(笑)。もともと韻を踏むのも好きだし、こういうトラックに歌詞を書くのも楽しいですね。「LOVE」の歌詞を入れたり、かなり遊びの部分も入ってます。
EMTG:「24歳の私からママへ」はタイトル通り、母親に対する気持ちをストレートに歌った曲。どうしてこういう曲を作ろうと思ったんですか?
MACO:そういう曲はまだ早いかなって思ってたんですけど、自然と溢れ出してきたんですよね。この前、ちょっとだけ実家に帰ったとき、お母さんに対していろいろと思うところもあって…。22歳、23歳のときとは違う、24歳の気持ちを書いた曲だから、「24歳の私からママへ」というタイトルにしたんです。
EMTG:たとえば20歳くらいのときに比べて、お母さんに対する思いはどんなふうに変わってたんですか?
MACO:それはもう、ぜんぜん違いますよね。すぐそばにいることも大事ですけど、離れることで気づくこともたくさんあって。たとえば「家に帰ったらママがいて、ごはんがあって」っていうのも、当たり前じゃないんだなって。そういうことって照れくさくて口に出せないから、それを曲にしたんですよ。まだ言ってないんですけど、この曲のことは。
EMTG:聴いたら泣いちゃいますね、お母さん。MACOさんと同世代の女の子も、この曲を聴いて「同じ気持ちだ」って感じるだろうし。
MACO:そうなってくれたら嬉しいですね。いま反抗期の子たちはピンと来ないかもしれないけど、もう少し年を重ねたときに「そういえばMACO、ママの曲を歌ってたな」って思い出してくれたらなって。そのときに「いま、まさにこういう気持ちだ」って思ってくれたらいいですよね。
EMTG:80’sフレイバーがたっぷりのポップスチューン「We Gonna Be Happy」も新鮮でした。
MACO:80’sっぽさはすごく意識してましたね。その年代を知ってる方にも楽しんでほしいし、最近のEDMが好きな子たちにもぜひ聴いてほしいなって。この曲の歌詞もすごく遊んでるんですよ。最初に女の子の気持ちを書いて、次に男の子が思っていそうなことを書いて、サビは私自身がみんなに(“すぐに時間は過ぎてく/今、今、今しかないよ”と)問いかけているっていう。「もっとキラキラしていたい。」という歌詞があるんですけど、私もそんなふうに感じることがあるんですよ。「みんなは週末を楽しんでいるのに、どうして私はスタジオにいるんだろう?」って(笑)。“月だと思ったら、街灯だった”という内容の歌詞も、ホントのことなんです。まあ、ただ視力が良くないだけなんですけど(笑)。
EMTG:アルバムの最後はフランス映画「エール!」日本語版の主題歌「青春の翼」。「何もかも捨て 飛ぼう」という力強いフレーズが心に残りました。
MACO:映画を観させていただいてから歌詞を書いたんです。主人公の男の子が夢を叶えるために親元を離れるというストーリーなんですけど、家族愛、夢を追いかけることの大切さが描かれていて、号泣しちゃいました。私も音楽活動のために上京してきたので、すごく重なるところがあって。
EMTG:MACOさんは“夢を叶えつつある”という手応えを感じているのでは?
MACO:手にしたものもあるし、今回のアルバムでもやりたいことが実現できてますけど、やっぱりまだまだですね。よく「成長した部分はどこですか?」って聞かれるんですけど、自分ではあんまりわからないんですよ……。喉は成長してますけどね(笑)。私自身は、もっともっとがんばらないといけないなって思います。あ、でも、風邪はあんまりひかなくなりました。前はよく風邪をひいてたんですよね、ライブの前とかに。ふだん通りに歌えないのって、本当に悔しいですよ。そういう思いは絶対にしたくないなって。
EMTG:12月12日に東京・日本橋三井ホールで行われる「FIRST KISS」発売記念ワンマンライブも楽しみです。
MACO:いまからドキドキしてますけど、万全の準備をして臨みたいですね。アルバムを聴いてくれた人は「生で聴きたい!」って思ってくれるんじゃないかなって。その期待に応えられるようにがんばります!

【取材・文:森 朋之】

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リリース情報

THE SIDE EFFECTS

THE SIDE EFFECTS

発売日: 2019年08月28日

価格: ¥ 2,600(本体)+税

レーベル: ワーナーミュージックジャパン

収録曲

01. MAYDAY feat.Ryo from Crystal Lake
02. COEXIST
03. SEE YOU
04. SPEAK
05. THE SIDE EFFECT
06. JANUARY 1ST
07. INSOMNIA
08. ANSWER / SICKNESS
09. BREATHE
10. STAY THE COURSE
11. REVOLUTION
12. LI(E)FE

ビデオコメント

リリース情報

FIRST KISS(初回限定盤)[CD+DVD]

FIRST KISS(初回限定盤)[CD+DVD]

2015年11月04日

ユニバーサルミュージック

[CD]
01 LOVE
02 ふたりずっと
03 Kiss
04告白
05 Don’t You Know I Love U
06 アタシノスキナヒト
07 24歳の私からママへ
08 マフラー
09 We Gonna Be Happy
10 SHINY STARS
11 君の背中に
12 青春の翼

[DVD]
LIVE at LIQUIDROOM(2015.6.14) Behind The Scene
Album FIRST KISS & Kiss Jacket Making
ふたりずっと Music Video & Making
LOVE Music Video

お知らせ

■ライブ情報

MACO -FIRST KISS- PREMIUM LIVE
2015/12/12(土)日本橋三井ホール

MACO -FIRST KISS- TOUR 2016
2016/02/07(日) 福岡DRUM LOGOS
2016/02/13(土) 名古屋ボトムライン
2016/02/28(日) 東京・豊洲PIT
2016/03/05(土) 梅田クラブクアトロ
2016/03/06(日) 札幌ペニーレーン24

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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