孤高の天才、長澤知之がニューミニアルバム『SEVEN』リリース!

長澤知之 | 2012.06.05

 誰よりも早く素晴らしい才能を見つけ出したい音楽ファンに、今、最もおススメしたいのが長澤知之だ。アルバムを発表するごとに異なった色彩の光を放つ長澤は、ずっと孤高の天才と呼ばれてきた。だが、その呼称は彼の音楽の近寄り難さのニュアンスも含んでいたように思う。だが今回リリースされるミニアルバム『SEVEN』は、そんなある種ネガティヴな印象を軽く吹き飛ばすパワーを持っている。

 1曲目「あんまり素敵じゃない世界」から長澤は、一気に自分の世界を“公開”する。力強くダンサブルなビートに乗って♪スタンド・アップ・ボーイズ カモン・ボーイズ♪と呼びかける。彼の特徴的な声は、賛否両論あるだろう。それは彼自身がいちばんよく知っていて、その上で今回はその声を高らかに鳴らしている。一方で、シビアな別れを♪君を誇らない♪ときっぱり歌い切る。

 トータルな印象は「幸せへの片思い」という歌のタイトルが象徴している。『SEVEN』の長澤は“ポジティヴな片思い”を描くシンガーソングライターだ。溜めてきた思いと才能を解放する瞬間を収めたこのアルバムで、あなたに長澤を見つけ出して欲しい。

EMTG:『SEVEN』は7曲入りのミニアルバムだけど。
長澤:ミニアルバムっていう表現形態が好きなんですよ。フルアルバムが“ディナー”だとしたら、ミニアルバムは「軽く昼食でも食べに行こうか」っていう感じ。生活の中で当たり前のことっていうか。いつかすごいフルアルバムを作りたいけど、今回は捨て曲なしの、全部大事な7曲を出したかった。
EMTG:1曲目の「あんまり素敵じゃない世界」で、いきなり長澤くんの世界がパッと開いた感じがした。
長澤:この曲はアルバム作りの最初の方にできたんですよ。『SEVEN』は“虹”っていうイメージもあるので、歌詞は♪虹 僕は虹を刻む♪で始まる。これができて、それぞれの色を持った7曲を入れようと思いました。
EMTG:今までになく、聴いている人に呼び掛けている感じがして、驚いたな。
長澤:♪スタンド・アップ・ボーイズ カモン・ボーイズ♪って歌ってても、僕としては呼びかけてるつもりはなくて、歌ってて気持ちのいい言葉、歌いたい言葉を選んだだけなんですけど。だって、タイトルが「あんまり素敵じゃない世界」ですよ。
EMTG:あっ、そうか(笑)。でも最後に♪まだあんまり素敵じゃない世界で♪って歌ってる。
長澤:そう、実際、そんなに素敵な世界じゃないけど、音楽をやって楽しんでれば、少しは素敵になるかなっていう。
EMTG:あはは、面白い捉え方だね。「あんまり素敵じゃない世界」と正反対なのが、「決別」だ。
長澤:「決別」は、できる限りしんどい言葉を集めてみました。
EMTG:そんな言葉、集めないでよ(笑)。ただ、聴いていてネガティヴな気持ちにならないことが不思議だった。
長澤:自分としては、むかつく気持ちとかそういうものを歌として書いて解決していくっていうか。歌に作り上げた時点で、ネガティヴな気持ちは昇華されている。報われて天国に行っているので、その時の精神状態を思い出さないようになっている。そういう意味では「決別」は、自分が上向いている時でも下向いてる時でも歌えます。かえって「あんまり素敵じゃない世界」の方が、そんな気持ちじゃないときには歌えませんね。
EMTG:中で「幸せへの片思い」が面白かった。今回の長澤くんの心境が見える気がした。
長澤:僕は、幸せになりたいと思ってます。僕にとって幸せとは、音楽ができること。でも僕は、幸せから呼ばれているわけじゃない。最近、以前よりは音楽を作る環境はよくなっていると思う。ただ、音楽が革命を起こすとは思っていない。幸せになれるアイテムとして、音楽があればいいなと。
EMTG:その距離感と方向が“片思い”なのかもしれないね。そしてそれを歌う声がいい。自分の声が好きになったの?
長澤:うーん、好きになろうと頑張ってます。でも、自分で自分の声をかっこいいって思うことはほとんどなくて。「されど木馬」って歌は、自分の声に逆キレしまくって完成しました(笑)。
EMTG:そうなんだ、自分の声が好きになったのかと思った。じゃ、アルバム最後に入ってる「バベル」は?
長澤:あー、前言撤回します。「バベル」は、自分でかっこつけて歌いました。
EMTG:(笑)それと、長澤くんが弾いているギターが、すごく良かった。
長澤:ギターはなるべく自分で弾きたいと思っていて。あんまり上手くはないですけど、僕らしいグルーヴはあるかな。でも誰かのレコーディングに呼ばれたいわけじゃなくて、自分を表現するアイテムとしてギターがあるだけで。前から思ってたけど、今回、弾いてみて「自分にはリズム感がないな」と思いました(笑)。
EMTG:あはは。このアルバムのツアーは?
長澤:まず、去年もやった弾き語りのツアー(“Nagasa・Oneman7 Acoustic Ver”)を6,7月にやって、秋にはバンドで回ります。
EMTG:“外に向かって歌う”ツアーになるのかな?
長澤:どうかなあ・・・僕は人のために歌うっていうより、自分の表現が認められることが代えがたい喜びなんですよ。最初にデモテープが認められたときから、それは変わってない。だからライヴも、まず自分が楽しんで、それを見て聴いてお客さんが喜んでくれたらいいと思ってます。
EMTG:最後に、周りから「天才」って呼ばれることについては?
長澤:言われるたびに、申し訳ないなあって思います。
EMTG:あははは、ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 アルバム インタビュー 男性ボーカル 長澤知之

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ビデオコメント

リリース情報

SEVEN(初回限定盤)

SEVEN(初回限定盤)

2012年06月06日

BounDEE by SSNW

1.あんまり素敵じゃない世界
2.センチメンタルフリーク
3.されど木馬
4.静かな生活
5.幸せへの片思い
6.決別
7.バベル

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地元の福岡県が全国4位って知って、「大丈夫か?福岡。ヤバいなあ」と思いました。


■ライブ情報

"NagasaOneman7 Acoustic Ver."
2012/06/20(水)大阪umeda AKASO
2012/06/21(木)広島Live Juke
2012/06/24(日)札幌CROSS ROADS
2012/06/27(水)仙台LIVE HOUSE PARK SQUARE
2012/06/30(土)福岡照和
2012/07/01(日)高松RUFF HOUSE
2012/07/03(火)名古屋TOKUZO
2012/07/06(金)東京duo MUSIC EXCHANGE
2012/07/10(火)新潟Live Hall GOLDEN PIGS YELLOW STAGE★追加公演
2012/07/13(金)福岡照和★追加公演

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