LEGI BIG MORLが、新たな進化を遂げたシングル「RAINBOW」をリリース!

LEGO BIG MORL | 2014.05.01

 高揚感に満ちたトランス系のビートとエモーショナルな演奏を融合させたバンドサウンド、そして、突き抜けるようなメロディとともに放たれるポジティブな歌詞。ニューシングル「RAINBOW」は、LEGO BIG MORLが新しいモードに突入したことを告げる作品に仕上がった。タナカヒロキ(G)の不慮の事故による怪我で、表立った活動の休止状態を経て、盟友・flumpoolとともに行われた約1年ぶりの復活ライブ(1月24日/恵比寿リキッドルーム)、そして、新機軸となる本作「RAINBOW」の制作。濃密な経験を重ねながら彼らは、ロックバンドとして大きな進化を遂げつつあるようだ。

EMTG:少し前の話になりますが、まずは1月24日の復活ライブの手ごたえについて教えてもらえますか?
カナタ:ステージに上がった瞬間は本当に嬉しかったですね。それ以降はとにかく演奏に集中しようと思ってました。1年ぶりのライブだったから、いろいろと課題も見えたし…。
タナカ:僕は何も覚えてないです(笑)。
EMTG:“怪我から復帰して、ステージに戻ってきた”という喜びはあったと思うんですが。
タナカ:そうですね…。感慨深いっていうのが、いちばん近いニュアンスなのかな。言葉にならない気持ちを抱えたままライブをやることは、後にも先にもないんだろうなって思いますね。
アサカワ:1曲目が「バランス」だったんですけど、その瞬間はやっぱり感慨深かったです。この4人でステージに立てたことが嬉しかったし、待っててくれたお客さんに対する感謝の気持ちもあったし。新曲もあったから、後半は「しっかり聴かせたい」という感じでしたけどね。
ヤマモト:ライブに対する期待感が強かったんですよね、自分たちも。flumpoolも出てくれて、チケットもソールドアウトして、「これはやらな!」という感じだったので。ライブをやってるときもめちゃくちゃ楽しかったです。
EMTG:あのライブで初披露された「RAINBOW」もすごいインパクトでした。ダンスミュージックのテイストを取り入れながらも、LEGO独特のバンドサウンドもしっかりと感じられて。
カナタ:基本的には4つ打ちなんですけど、そこでLEGO BIG MORLっぽさを出していくことを考えたんですよ。打ち込みには頼りたくなかったから、デモの段階ではキーボードで弾いていたメロディもギターに差し替えたり…。まあ、最後は「4人でやればLEGO BIG MORLの音になる」というところに行き着いたんですけど(笑)。でも、いままでにはなかったグルーヴですよね。余計なことをやってないというか、めっちゃシンプルで。
EMTG:新しいサウンドの方向性を模索してたところもあった?
ヤマモト:ここ1?2年、よくそういう話をしてたんですよね。これから自分たちがやるべき音楽、自分たちにしか出来ない音楽について話し合うことが多くて。(タナカの)入院のタイミングでしばらくライブが出来なくなることもわかってたから、そのときに新しいことを試してみようっていう。マイナーチェンジではなく、フルモデル・チェンジに近い、真新しいことをやってみたかったんですよ。そのなかで“トランス感”っていうひとつのテーマが出てきて。
カナタ:1曲のなかでずっと同じことを繰り返すことに拒否反応があったんですよ。「絶対、同じことはやらない」っていう感じで曲を作ってたんだけど、今回はそれをやめてみたっていう感じですね。そこからループ感、トランス感につながっていったというか。
EMTG:カッコいいフレーズを繰り返すことで生まれる気持ち良さもありますからね。
カナタ:うん、それを自分たちも実感しました、今回。
タナカ:デモを聴いたのは入院中だったんですけど、いままでとのモードの違いを感じたし、「おおっ!」っていう驚きがあって。なかでも「RAINBOW」のデモは「これはすごいな」っていう手ごたえがあって、「大事なところで出す曲になるんだろうな」って思ったんですよね。
EMTG:ギターのフレーズもかなりテイストが違っていて。
タナカ:僕がいないとき、メンバーが入れてくれたフレーズですからね。レコーディングのときは「みんなが考えてくれたフレーズをがんばって弾く」っていう感じだったんですけど(笑)、すごく楽しかったし、新鮮でした。音色もいろいろあるし…。さっきの「同じことを繰り返すのはイヤだった」という話と同じで、ギターの音色に関して「リバーブやディレイは要らない」って思ってたんですよ。でも、「RAINBOW」の空気感にはそういう音も合うなって。だいぶ機材が増えてきてるんですよ、最近。
アサカワ:ドラムに関しても、ハイハットをミュートしたり、クラッシュ(シンバル)を打たなかったり。エンジニアの方がクラブミュージックの分野に長けていたから、いろいろと相談しながら進めていったんですけど、音作りはかなり変わりましたね。
EMTG:ライブのサウンドも変化するかもしれないですね。
アサカワ:そうですね。演奏自体も難しいんですよ。(リズムを)しっかり“点”で合わせないといけないので。でも、やってるうちに楽しくなってきて。復活ライブ以降、各地のイベントでも「RAINBOW」をやってるんですけど、お客さんの反応がすごく良くて。少しずつ手ごたえを感じられるようになってきました。
EMTG:「雨あがり 虹がかかった」という歌詞も印象的でした。まさにこういう心境だったんですよね、きっと。
タナカ:入院してるとき、思いついた言葉をメモ帳に書いてたんですよね。そのなかに、なぜかテンションが高くて、“陽”な感じのフレーズがあったんですよ。他はほとんど“陰”なことを書いてるんですけど――やっぱり落ち込んでたし、“ホントに戻れるのか?”ってう焦りもあったので――ただ、この曲には“陽”な言葉が映えると思ったので。そのときのリアルな気持ちが入ってる感じがあるし、説得力がある気がするんですよね、自分でも。
EMTG:実際、少しずつ“陽”のパワーが増してきてるんだと思いますよ。「Wait?」(1月に配信された新曲)のインタビューのときは、もっと不安そうな表情だったので…。
タナカ:そんなに不安そうでした?(笑) まあ、あのときはライブもやってなかったし…。1月、2月、3月のライブで経験値を重ねて、少しずつ変わってきてるのかもしれないですね。
カナタ:1年のブランクは確かに大きいけど、逆に新しい感覚も得られてるんですよね。「RAINBOW」もいい感じでやれてるし、その感覚をどんどん太くしていけたらな、と。
EMTG:4月のツアー(「LEGO BIG MORL Spring Tour 2014“Something New”~雪辱編~」)も大きなきっかけになると思います。去年、怪我のためにキャンセルしてしまったツアーに対するリベンジという意味合いもあるし。
タナカ:“Something New”というテーマもあるし、新しいものを見せたいという気持ちが大きいんですよね、今回は。
ヤマモト:うん。このツアーで初めて演奏する新曲もあるんですけど、「どんな顔をして聴いてくれるんだろう?」というプラスの期待しかなくて。すごく楽しみですね、自分たちも。

【取材・文:森朋之】

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リリース情報

RAINBOW

RAINBOW

2014年04月30日

A-Sketch

1. RAINBOW
2. 絶望は希望よりも美しい
3. Star+?

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●ヤマモトシンタロウ(B)
実写版「ルパン三世」

“これが実写版「ルパン三世」”っていうニュースが配信されていて、検索しました。マンガやアニメの作品を実写化するって、大変だと思うんです よね。『テルマエロマエ』みたいに上手くいく例もあるけど、やっぱりハードルが高いと思うし。アニメに寄り過ぎると、現実離れするというか、コミ カルになっちゃう気もするし。世の中的に“実写版のルパンはやばい!”ってことになれば観てみようと思います(笑)。

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すごく話題になってるから、地方でイベントに出演してたときにホテルで読んでみたんですよ。“衝撃のラスト2行”っていう触れ込みだったんです けど、最後まで読んでも“ん? どういうこと?”って感じで100%理解できなかったんですよね。で、検索して、いろいろ調べてるうちに“なるほど、そういうことか!”って(笑)。もう1回読み返していると、いろいろと気付くこともあっておもしろかったです。

●カナタタケヒロ(Vo&G)
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昔からビリヤードが好きで、YouTubeでプロの試合を見ながら、ナインボールの美しい取り方を勉強してます(笑)。マイ・キューも持ってるん ですけど、最近はあんまりやれてないから、だいぶヘタクソになってると思いますね…。大阪にいた頃はほぼ毎日やってたんですけど。

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前回の検索ワードは「行ってはいけない場所」だったんですが、今回は「謎の穴」です(笑)。いまは使われてない国道や県道、トンネルなんかを探検 してる人がいて、それをネットでレポートしてるんですよ。「もともと何のために使われていたのか?」とか「その道はどこに繋がってるのか?」と か。東京にもいろいろあるんですけど、そういうことを調べるのは好きなんですよね。


■ライブ情報

Niigata Rainbow ROCK Market 2014
2014/05/04(日)新潟・新潟市内8会場

VIVA LA ROCK
2014/05/05(月・祝)埼玉・さいたまスーパーアリーナ

SUPER BEAVER「361°」Release Tour 2014~周回する、ラクダ~
2014/05/11(日)愛知・名古屋CLUB UPSET

chaqq presents「ヨーイドン!Vol.10」
2014/05/29(木)大阪・心斎橋JANUS

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