人気の3MCエンタテインメント・ユニット、シクラメンが1stミニアルバム『こんにちは羽田』をリリースする。パイロットの制服に身を包みビシッとキメたジャケ写も目を惹く本作は、聴けば聴くほど味が出てくるシクラらしさに貫かれた、バラエティに富んだ充実作。なかでも大田区観光PR特使を務める彼らが書き下ろした、羽田空港国際線旅客ターミナル応援ソング「SKYWALKER」は、新しいサウンド感と彼らの持ち味である温かみが見事にマッチ。新たなステージを予感させる1曲にもなっている。6月21日からスタートする全国ツアーでは、なんとメンバーの肉だんごが日本横断1000kmマラソンにも挑戦。話題満載。今全く目が離せない彼らに話を訊いた。

EMTG：1stミニアルバム『こんにちは羽田』が完成しました！　作っていく上で、フルアルバムとの違いはありましたか？

DEppa：全然違いましたね。まず気が楽というか(笑)。曲選びではかなり悩んだりもしたんですけど、やっててすごい楽しかったし、ミニアルバムって自分らに向いてるなと思いました。

肉だんご：今回3人それぞれ入れたい曲があって、それで固めた7曲なんですよね。だから自分でもすごく満足してます。

EMTG:ちなみに、肉だんごさんが一番入れたかった曲というのは？

肉だんご：僕は3曲目の「流れ星」。もともとこの曲は候補に入ってなかったんですよ。でもたくさん曲がある中で「どの曲が一番好き？　俺は“流れ星”だな」「俺も」みたいな会話を桃紅茶としてて。その感覚があったので「やっぱりどうしても入れたい。入れないと後悔すると思う」っていう話をみんなにしたんです。

EMTG：「流れ星」ってキラキラしてて胸がキュンキュンします。

桃紅茶：こういうテイストって今までなかったですからね。俺、「流れ星」もそうなんですけど、全曲どれも本当に気に入ってて。だから、聴く人はどんな反応をしてくれるかなって、それも楽しみです。

EMTG：全体的にすごく濃い1枚になってますよね。

DEppa：今回は作り方も今までと違ったんですよ。フルアルバムを作る時は“このアルバムにはこういう曲を入れよう”ってことで曲作りをしてたんですけど、今回は手駒がいっぱいあって。それをふるいに掛けていって、残った精鋭がこの7曲なんです。だからどれもメインというか。メインの定食がいっぱいある、みたいな(笑)。

肉だんご：唐揚げ定食もいいし、鯖味噌定食もいいね、みたいな(笑)。

DEppa：だから本当に濃いと思いますね。

EMTG：そんな中、「SKYWALKER」は羽田空港国際線旅客ターミナル応援ソングになっています。

DEppa：僕らは羽田の隣町、大田区蒲田で生まれ育って、3人とも今も蒲田に住んでますし、大田区観光PR特使もやらせていただいてるんですけど。僕らの中で羽田って言うと、皆さんが思ってるような綺麗な羽田もあるんですけど、下町で工場がたくさんあって世界一の技術を持った職人さんがいる街っていうイメージなんですね。で、どっちの羽田も僕らにとっては大切な場所で。その羽田とこういう形で関わらせてもらうことができるっていうのは本当に嬉しかったです。

EMTG：羽田空港の近くで生まれ育って、飛行機も昔からよく利用されてたんですか？

DEppa：いや、空港近くの公園ではよく遊んでましたけど、飛行機に乗るようになったのは、この仕事を始めてからですね。

肉だんご：初めて飛行機に乗った時は、ホント怖かったです。

DEppa：離陸する時に急加速するじゃないですか。僕ら、それを知らなくてメッチャびっくりした。

肉だんご：俺なんか怖すぎて、目つぶって、ベルトもメチャメチャきつく締めてたもん(笑)。あと飛行機って前の座席の背もたれにテーブルが付いてて、それをパタンと開いてジュースとか置けるようになってるじゃないですか。でも俺の場合、飛行機によってはお腹がつっかえてテーブルが斜めになっちゃって置けない時がある(笑)。

DEppa：“肉だんごあるある”(笑)。

桃紅茶：あと離陸する時、座席の背もたれを倒しちゃいけないのに、肉だんごの背もたれだけ少し倒れてて、いつもスチュワーデスさんに注意されるよね？

肉だんご：俺、倒してないのに、体重が重いから勝手に少し倒れちゃうんですよ(笑)。

DEppa：それも“肉だんごあるある”(笑)。そんな羽田とのまさかのコラボ。今回お話をいただいた中で、もう一つ“2020年”というキーワードがあったので、「SKYWALKER」は未来を担う若い世代の背中を押せるような曲にしたいなと思って書きました。

EMTG：新鮮な爽やかさがあって、且つ、血の通った曲になってますね。

DEppa：羽田近辺は今、古き良きものを残しつつ、どんどん新しくなっているんです。そんな新しくなっていくこの街を伝えていきたいなと思って、サウンド的にも新しいことをしつつ、でもシクラメンらしい温かみを残しました。それが「SKYWALKER」の良さかなと。

EMTG：アルバム・タイトルにまで「羽田」という言葉を入れたのは？

DEppa：2020年に世界各国から、日本各地から羽田空港にたくさんの人がやって来ると思うので、それを僕らが迎えるような気持ちで。あと、僕ら的にはやっと羽田空港と一緒に何かできたっていう喜びがあって、このタイトルにしました。

桃紅茶：逆に、普通は“羽田”という言葉は簡単に使えないんですよ。今回は大田区観光課と東京国際空港ターミナルの皆さん全面協力を頂いた結果、こういうタイトルを付けることができたんですけど。

EMTG：ところで、“こんにちは羽田”ってことで、今もし時間とお金があったら羽田から飛行機でどこに行ってみたいですか？

桃紅茶：う~ん、アジアですかね。俺はアジアって日本より進んでると思うので、それを自分の目で確かめてみたいなと。

肉だんご：俺はハワイかなぁ。奥さんと新婚旅行で行きたいねって話してて、あの綺麗な海と自然、ロコモコ・・・一度体験してみたいですね。

EMTG：行ったことあるんですか？　ハワイ。

肉だんご：ないです。でも好きで、グーグルのストリートビューでは週2ぐらいでハワイの街を徘徊してます(笑)。

DEppa：俺はどこだろう？　行きたいところがありすぎて迷うなぁ。街としてはオーストラリアとかカナダもいいし、エンターテイメントを感じたいならやっぱりアメリカだろうし。でも自然のある方がいいのかなって思うと……やっぱり1位は沖縄かな。

肉だんご：でもハワイに行った人は、絶対ハワイがいいって言うよね。

DEppa：あ~、言うね。じゃあ、ハワイ！

EMTG：あれ？　沖縄は？

DEppa：今、裏切りました、沖縄。すみません！(笑)

EMTG：(笑)。さて、海外の旅もいいですけど、6月21日からは全国ツアーが始まります。このツアーではなんと、肉だんごさんが日本横断1000kmマラソンに挑戦するんだとか。

DEppa：そうなんです。元帝京高校野球部の高校球児の肉だんごが愛とスマイルで地球を救えるのか！？と。それを体現していただこうと思いまして。

EMTG：肉だんごさん、今、体重は？

肉だんご：104kgです。公には99.9kgってことになってるんですけど、油断してたら増えちゃいました(笑)。だからもう、1000kmって……。今そのことしか頭にないです(肉だんご以外笑)。

DEppa：どの区間をどれぐらい走るかっていうのはこれから決めるんですけど、あんまり短い距離をちょこちょこ走っても面白くないしね？

肉だんご：面白くないって、ヒト事だと思って！(肉だんご以外笑)

桃紅茶：まぁ、ステージは自信作を引っ提げてのツアーなので全然心配はしてないんですけど。ファイナルになる頃には肉だんごさん、80kgぐらいになってるんじゃないか？と。そのへんも注目していただければと思います(笑)。

【取材・文：赤木まみ】