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「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」第38戦は、D’ERLANGER

氣志團 | 2014.11.20

ロックンロール界の一輪の黒薔薇が渋谷に咲く
世代や時代を超えた絆を繋ぐ奇跡の対バン

 氣志團のタイマン対バンGIGシリーズ『極東ロックンロールハイスクール 第弐章』第38戦となる、「D’ERLANGER vs 氣志團 ~13日の金曜日の陶酔~」の対バンは、ロックンロール界に咲く一輪の黒い薔薇・D’ERLANGER! 1989年、アルバム『LA VIE EN ROSE』で鮮烈デビュー。1990年には、シングル「DARLIN’」でメジャー・デビューした彼らは、“ビジュアル系のルーツ”とも語られる激しく耽美な世界観で圧倒的人気を博すも、同年末に「理由はない」とコメントを残し解散。伝説のバンドとして語られていたD’ERLANGERだったが、2007年に解散時のメンバーで、活動再開を宣言。17年ぶりとなる3rdオリジナルアルバム『LAZZARO』もリリースし、完全復活! メンバーのKyo(Vo)とTetsu(Dr)がX JAPANのHIDEと同時期にSAVER TIGERにHIDEと同時期に在籍していた事もあり、「氣志團万博2013」ではTetsuがHideバンドにドラムとして参加したが、氣志團とD’ERLANGERの顔合わせは今回が初。考えてみれば現在の時代にD’ERLANGERが存在していること自体が奇跡なのに、無謀にも対バンという形で彼らに挑もうとする氣志團。13日の金曜日、渋谷O-EASTに血の雨が降るのか?

 開演時間を過ぎた頃、薄暗い照明のステージに静かに登場した、先攻・D’ERLANGER。大きな歓声を上げる観客をいなすようにKyoがゆっくりと手を挙げると、Tetsuの激しく重厚なドラムにCIPHER(Gt)のソリッドなギター、SEELA(Ba)のへヴィなベースが重なり、なんと彼らの代表曲である「LA VIE EN ROSE」でライブがスタート。圧倒的演奏力と抜群の存在感を放つKyoの歌声が観客を魅了し、1曲目から会場を完全掌握。狂喜乱舞するKIDS BLUE(D’ERLANGERファン)が掛け声を合わせると、それに合わせて声を上げるキッシーズ。初っ端から会場に一体感が生まれる。2曲目は、ツーバスがドロドロと地を揺らすTetsuのへヴィなビート、Kyoの怒り、悲しみといった感情むき出しのボーカルがダークな世界観を生む「MY BLOODY BURROUGHS POEM」。SEELAの重厚なベースに乗せた、CIPHERの鋭利なギターと悲痛なシャウトが胸を突き刺す!

 「TOKIO~~! D’ERLANGERだぁ~~!!」と始まったMCでは、「13日の金曜日ですね。こんな俺たちに相応しい夜に、ご招待ありがとう。感謝の意を込めてムチャクチャにしてやるから、覚悟いい? ムチャクチャ気持良くしてあげる。やみつきになっちゃうよ?」とKyo。真っ赤な照明が生む怪しく淫靡な世界感に切り裂くようなギターで始まった曲は、「柘榴」。Kyoの艶っぽく伸びやかなハイトーン、どっしりと強固な演奏。シンプルに見える演奏も、一音一音の説得力が物凄い。アップテンポな「Beast in Me」では、Tetsuの鳴らす痛快なビートに体を揺らすKyoの立ち姿や歌う姿の美しさ、たくましさに僕も同性ながらうっとり。Tetsuのカウントで曲が始まると、KIDS BLUEの大きな歓声と両手が上がったのは名曲「LULLABY」。突き上げるドラム&ベースと会場中の大合唱にKyoも気持ちよさそうに歌い上げ、「Thank You TOKIO!」と叫び、両足ジャンプでフィニッシュ。

 「楽しいよ、凄いよ今日」と満足そうな表情で喋り始めたKyo。「“陶酔”って言葉、知ってる? 陶酔してよ、とろけてって。俺たち、会場を温めて氣志團にバトンタッチなんて、可愛いことしないから。“灼熱”を氣志團に捧げたいんで、手伝ってくれますか?」とフロアに尋ねると、観客が歓声で応える。「行くぞーー!」の掛け声で始まり、疾走感あるビートと重厚すぎるサウンドがフロアを灼熱に変えた「dummy blue」、灼熱と化しているフロアの熱気を?き回すようにKyoが右手を挙げて指を回し、その美しい姿と圧巻のバンドサウンドに会場中が陶酔した「Dance naked, Under the moonlight」が文句なしのクライマックスを生み、D’ERLANGERのステージは幕を閉じた。

 続いて後攻、SE「BE MY BABY」とサイレンの音をBGMに揃いの特攻服姿で登場した氣志團。亜樹良のカウントに、トミーのへヴィで鋭いギターリフがうなる「木更津サリー」でステージが幕を開ける。團長のたくましくも切ない歌声、間奏のトミー&ランマのギターアンサンブルがタイトなリズムに映えるこの曲でへヴィに硬派に始まると、ランマの切ないアルペジオにキッシーズから大きな歓声が上がった「黒い太陽」へと続く。松のメロディアスなベースと團長の胸に響く感傷的なボーカル。光&團長の息の合った振り付けで、序盤から会場を大いに盛り上げる。さらにトミーのザクザク刻むギターリフと團長の憂いある声が印象的な、鋭くタフなロックンロールナンバー「さよなら世界」と、前半戦はかなり硬派な選曲でD’ERLANGER先輩に対峙した氣志團。最初は腕を組んで見ていたKIDS BLUEの表情も、少しずつ変わっていくのが分かる。

 ……なのだが、硬派なロックンロールバンドのイメージもこれまで。「知ってるよ、お前らもうトロけてるじゃん! D’ERLANGER兄さん、手加減ゼロだもん。D’ERLANGER兄さんの灼熱に溶かされてバターみたいになってるじゃん! イッた後みたいになってんじゃん!!」と始まった團長のMCは、これまでの展開を無にするような下品な内容(笑)。しかし、大人なKIDS BLUEのお姉さん方の下ネタへの反応がすこぶる良いからか、もはや後には引けなかったのか、いつも以上に喋りまくる團長。長~いMCを終えると、「肩も冷えたけど、俺たちは灼熱とはいかないから、中火でいきましょう」と「喧嘩上等」、「俺達には土曜日しかない」とダンサブルな曲が続き、会場中が振り付けを合わせて……とまではいかないが、「俺達には土曜日しかない」では、松のファンキーなベースにKIDS BLUEのみなさんも笑顔で身体を揺らす。

 「今日はホントに緊張してます! ただ、CIPHERさまはお酒を飲むとすっごい面白い話をしてくれるのに、さっき挨拶行ったら、拳突き合わせるだけで全然話してくれなくて……」と楽屋での出来事に気にする團長。「それにTetsuさんは昨年、hideバンドをやった時もとんでもないメンツに緊張してる中でTetsuさんが「おい、やるぞ」って、全部仕切ってくれて。あの方は番長しか持ってないアレを持ってるんです。“究極のヤンキー対決”とか言ってますけど、全っ然相手にならんです!」と冗談交じりに大先輩への尊敬の念を語る。「One Night Carnival」では團長の愛情が通じたのか、すっかり心を許してくれた様子のKIDS BLUEのみなさんも半ば強制的に巻き込んで、大サビ部分を合唱。「最後はやっぱりあの人と、あの曲を歌ってお別れしたいので、再びKyoさまをお迎えいたします!」とKyoをステージに招き、ラストはイントロに大歓声が起きたD’ERLANGER「DARLIN’」のカバーを披露。フラッシュライトの中、目と目を見ながら息を合わせて声を重ねるKyoとShow。陽気に踊りながらステージに登場するや、険しい顔で亜樹良のドラムプレイをガン見するTetsu。リスペクトするドラマーに睨まれ、緊張した面持ちでドラムを叩く亜樹良をしばらく見ると、笑顔で親指を立ててGOODポーズを送る。さらに曲の途中、仏壇状の大きな箱をかぶって登場した光。後に“D’ERLANGERくん”というタイトルだったということが分かったかぶり物の扉を開くと、中に貼られているのは等身大強のCIPHERの写真! CIPHERの写真を見え隠れさせながら、曲に合わせて金テープを発射する、よく分かんないけど面白い演出に会場中が大爆笑。KyoとShowのツインボーカルがバッチリ決めると、Kyoが満足そうな表情で「Thankyou!」とシャウト。Kyoががっちり抱きしめて團長の健闘を讃え、奇跡の組合わせによる最高のステージが幕を閉じた。終演後、TwitterなどではD’ERLANGERファンの間でも「神ライブだった!」と絶賛の声が上がっていた、この日の極東。多くを語り合わずとも、ロックンロールで世代や時代をも超えて繋がる強い絆を感じさせられた一夜だった。

tag一覧 ライブ 男性ボーカル 氣志團

リリース情報

喧嘩上等

喧嘩上等

2014年05月21日

影別苦須 虎津苦須

1. 喧嘩上等
2. 友よ
3. 喧嘩上等 (カラオケ)
4. 友よ (カラオケ)

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■極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章

LiSA vs 氣志團
~デラべっぴんがやって来るっ。みゃあ!みゃあ!みゃあ!~
2014/03/17(月)東京・SHIBUYA-AX

SPYAIR vs 氣志團
~桶狭間爆音合戦!!尾張名古屋の終わらない夜~
2014/03/20(木)愛知・Zepp Nagoya

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~超絶魂2 お台場大パニック!超激突\(‘jjj’)/~
2014/04/09(水)東京・Zepp Tokyo

乃木坂46 vs 氣志團
~学生服反逆同盟~
2014/04/15(火)東京・Zepp Diver City Tokyo

GRANRODEO vs 氣志團
~熱血硬派ろでおくん、ヤンキー集団に絡まれる、の巻。~
2014/04/24(木)東京・Zepp Tokyo

黒夢 vs 氣志團
~ロックンローラーは電氣羊の黒い夢を見るか?~
2014/05/10(木)東京・Zepp DiverCity Tokyo

サンボマスター vs 氣志團br> 極悪さんぼ~美しくない人間たちの日々~
2014/05/28(水)東京・赤坂BLITZ

D’ERLANGER vs 氣志團
~13日の金曜日の陶酔~
2014/06/13(金)東京・TSUTAYA O-EAST

NoGoD vs 氣志團
~The タイマン!! 団長vs團長!! 埼玉vs千葉!! ブサイクvsブサイク!!~
2014/06/19(木)東京・LIQUIDROOM

私立恵比寿中学 vs 氣志團
~私立恵比寿中学・私立戸塚水産高校 合同コンサートGIG 略して合コンin Zepp Tokyo 2014~
2014/06/26(木)東京・Zepp Tokyo

NIGHTMARE vs 氣志團
~ジャイアン vs ブタゴリラ BEYOND~
2014/07/04(金)東京・EX THEATER ROPPONGI

ニューロティカ vs PUFFY vs 氣志團
~ワンナイト・ネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバル~
2014/07/16(水)東京・赤坂BLITZ

MONGOL800 vs 氣志團
~モンパチとドンパチ!! ナハッ!ナハッ!ナハッ!~
2014/07/19(土)沖縄・ミュージックタウン音市場

SCANDAL vs 氣志團
~THE GREAT ROCK’N’ROLL SCANDAL in OSAKA~
2014/07/24(木)大阪・Zepp Namba

10-FEET vs 氣志團
~続・大きなフィートの木の下で in京都~
2014/07/26(土)京都・KBSホール

T.M.Revolution vs 氣志團
~妖精達の夏物語~
2014/08/11(月)Zepp Tokyo

※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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