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ニューシングルを引っ提げ行われたTHE BAWDIESの最新ツアー。その東京公演をレポート!!

THE BAWDIES | 2012.07.06

 最新シングル「ROCK ME BABY」を引っさげてまわった全国ツアー『ROCK ME BABY TOUR 2012』。全国13本も、残すところ後3本となった6月26日。THE BAWDIESは東京に戻って来た。

 場所はZEPP TOKYO。もちろん、チケットは即日ソールドアウト。今の彼らには約3,000人を収容するZEPP TOKYOは確実に狭過ぎる。しかし、彼らはこのツアーの初日に、ZEPP TOKYOよりも更に狭い、“新代田FEVER”を選んでいたのだ。新代田FEVERとは、キャパわずか300という小さなハコ。そこは、“とことん遊ぶ”をコンセプトとする真の音楽好きが集まる楽園なのだ。今や武道館をも軽くソールドさせるバンドが、ずっと原点を忘れずに手放しで自らが音楽を楽しめているというその姿勢と、3度の飯よりロックンロールが好き! という手放し具合が、彼らのカッコイイところなのである。  この日ももちろん、彼らは最高にご機嫌なROCK’N ROLL SHOWを届けてくれた。

 19時ちょうど。彼らの帰りを待ちわびていたオーディエンスが犇めく中、お馴染みのSAM&DAVEの「SOUL MAN」を纏い、ROY、JIM 、TAXMAN 、MARCYが揃ってステージに姿を現した。新調した紺色のタイトなスーツと、いつもより天井を高くしたステージのバックを飾っていたベルベット仕様の青みがかった赤い幕が最高にマッチし、ライヴハウスZEPPを、普段とはひと味違うレトロな景色に変えていた。

 MARCYが定位置につくと、ROY、JIM 、TAXMANはいつものようにドラム台の前に集まり視線を合わす。軽く体をほぐす仕種をし、ROYのベースから一気に1曲目の「EMOTION POTION」へと流れ込んだ。オーディエンスは待ってましたと言わんばかりに体を揺らす。最高の関係性だ。そんな景色にROYが満面の笑みを浮かべ、右手のピースを高々と掲げた。

 MARCYのドラムで勢いが付けられると、曲は「A NEW DAY IS COMIN’」へと続けられた。3人のコーラスからサビへと流れると、オーディエンスはフロアに渦を描いた。

「THE BAWDIESです! 今日はたっぷりこってりいきましょうね! お祭り好きなみなさん! もうお祭りは始まってますよ!」(ROY)
 そんな言葉に煽られ歓声を上げる客席に届けられたのは「I’M A LOVE MAN」。JIMは姿勢を低くし、ステージの先端ギリギリまで行ってオーディエンスを煽りながらギターを弾き、髪を切って男前度がアップしたTAXMANは下手(しもて)へとくり出し客席を煽った。そんな彼らにオーディエンスは手拍子を贈る。これまた最高のグルーヴである。そこからの「LOVE YOU NEED YOU」への流れも最強。そんな最高の景色に、ROYは再び屈託のない笑顔とピースサインを贈ったのだった。
「ありがとうございます! ま、いろいろとあると思いますが、新しい担任の先生が入ってきたら、あたたかく、優しく迎えてあげて下さい。喋ってるうちに、意外といいとこあんな、とか、そう思えてきたりするもんです」(ROY)

 おいおい。ROY、いきなりどうした!?

オーディエンスは若干ハテナを抱えながらも、そんなROYの言葉に歓声を上げる。いやいや待てよ。そんな独特な話術もROYの技。
「そんな新しい担任の先生のように、接してたらいつの間にか躍っちゃってた! みたいなことになるんですよ。だから新曲も、ぜひあたたかく迎えて入れてやってはくれませんか!?」

 さすがだね。そういうことか。
そのROYの言葉にオーディエンスは歓喜の声を上げた。

 TAXMANのカッティングから幕を開けた新曲は、柔らかながらも跳ね感のあるロックナンバー。JIMのメロディアスなギターフレーズを、オーディエンスは聞き逃すまいと、1音1音聞き取っていた。

 そこから、お決まりのMARCYイジリのMCから始まった次なるブロックへとライヴは進んだ。そこでは、彼らがリスペクトするレイ・チャールズの「MESS AROUND」のカヴァーが届けられた後、更にもう1曲の新曲も届けられたのだが、その曲はまた毛並みの違う、激しいギターリフが印象的なロックンロールであった。

「悲しみを忘れろとか、消してしまえとは言いません。そんなこと出来ないだろうから。でも、それが出てくる隙間を与えないくらい楽しんじゃえばいいんじゃないかと。そうじゃないですか? そうでしょ?」(ROY)

 届けられたのは「SAD SONG」。柔らかく包み込むようなミッドチューンは、隙間をくぐって出て来てしまった悲しみたちを、そっと癒してくれたのだった。
 そして。ラストへと向かう階段を、「JUST BE COOL」「HOT DOG」で一気に駆け上がり、オーディエンスとともに「ROCK ME BABY」で炸裂したのだった。

 ラストの「YOU GOTTA DANCE」では勢いあまったJIMがステージから降り、オーディエンスを煽るシーンも見られた。そんなJIMは、アンコールのMCで、
「本当に音楽ってすごいなって思うよ。それぞれの思いで飛んでくれたりするんだもんね。本当に嬉しいよ。こういう場所を作ってくれて本当にありがとう!」
と、このときの感情をありのまま伝えたのだった。そして彼らは、また、次に会える日を約束し、ラストに「KEEP ON ROCKIN’」を贈り、この日のライヴを締めくくった。

 【物より思い出】---。昔そんなフレーズをキャッチコピーとしたCMがあったが、まさに、この時間こそ、何ものにもかえられない思い出に変わる時間と言えるだろう。時間がお金で買えるのなら、こういう時間を買いたいものだ。最高にロックンロールな時間。嫌なことも、くよくよした気持ちも、全部吹き飛ばしてくれた最高の時間。

 この日のROYのMCは、興奮のあまり、いつもに増して江戸っ子的なべらんめい口調でたたみかけていたが、その興奮に同じ温度でお返しするとしよう。

 THE BAWDIES。アンタたち、本当に最高のロックンロールバンドだよ!

 悲しみが出てくる隙間を与えないほど、楽しい時間を届けてくれた彼らと、オーディエンスの笑顔に感謝。そして、この日の最後に、4人とオーディエンスが見せてくれた、ドデカイ【わっしょい!】に、心からありがとう。

【取材・文:武市尚子】
【撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)】

tag一覧 男性ボーカル ライブ THE BAWDIES

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リリース情報

ROCK ME BABY

ROCK ME BABY

2012年02月08日

ビクターエンタテインメント

1.ROCK ME BABY
2.SHOT DOWN
3.HUNGRY

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セットリスト

  1. EMOTION POTION
  2. A NEW DAY IS COMIN’
  3. I’M A LOVE MAN
  4. LOVE YOU NEED YOU
  5. 新曲1
  6. EVERYDAY’S A NEW DAY
  7. I BEG YOU
  8. MESS AROUND
  9. 新曲2
  10. SHOW ME UP
  11. IT’S TOO LATE
  12. SAD SONG
  13. I’M IN LOVE WITH YOU
  14. I WANT TO THANK YOU
  15. SO LONG SO LONG
  16. B.P.B
  17. JUST BE COOL
  18. HOT DOG
  19. ROCK ME BABY
  20. YOU GOTTA DANCE
ENCORE
  1. RED ROCKET SHIP
  2. KEEP ON ROCKIN’

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